
乳酸を蓄積させない3つの方法
バケツの水をあふれさせない、つまり乳酸濃度を上げないための方法はいくつかあります。その方法について考えてましょう。
水道の勢いを弱くする
これは運動のエネルギーとして、糖質の利用を少なくするという考えです。 糖質の代わりに脂質を利用して運動のエネルギーを生み出します。 脂質からは乳酸は産生しないので、糖質の消費を少なくすることで乳酸の蓄積を抑えられます。

バケツの底穴を大きくする
バケツの底穴を大きくすることは、乳酸を酸化し、エネルギー源として消費する能力を高めることを意味します。 解糖系で産生した乳酸をすぐに酸化して消費し、乳酸を蓄積させないという考え方です。

バケツを大きくする
バケツを大きくすれば、それだけ水を貯められる容量が大きくなります。つまり、同じだけ乳酸濃度が上がっても、まだ余裕があることを意味します。これを「耐乳酸能力を高める」といいます。

それぞれの能力を高めるトレーニングは方法が異なります。 また、どの能力を高めるのがベターなのかは、競技種目によっても異なります。 自分の競技種目で必要になる能力を、的確なトレーニング方法で高めること、これがスポーツ生理学による科学的なトレーニングなのです。