乳酸に関するよくある質問

乳酸に関するよくある質問

スポーツに大敵と言われる乳酸。 最新の運動生理学によると、実は乳酸はエネルギー源だった! 乳酸を知り、科学的にトレーニングを行うことが勝利の近道です。 無酸素運動の短距離系、有酸素運動の長距離系、その複合の球技系と、スポーツ種目ごとに乳酸トレーニングの方法を「バケツ理論」でわかりやすく説明します。 科学的トレーニング方法で、ライバルに3歩差をつけましょう!

乳酸に関するよくある質問

乳酸がたまると筋肉痛になるのですか?

激しい筋トレを行うと、次の日にはあちこちの筋肉が筋肉痛になってつらいですね。
しかし、これは乳酸の蓄積のせいではありません。
筋トレを行うと、筋線維が破壊されます。
その破壊による筋線維のダメージが、筋肉痛を引き起こしていると言われています。

 

なお、この筋線維のダメージを受けた後、しっかりと栄養補給し、休養をとれば、筋肉は「次はダメージを受けないように」と、元の状態よりも筋線維が大きくなるようにダメージを受けた部分を修復します。
これが「超回復」で、筋トレはこの理論を元に成り立っているのです。
乳酸の質問

乳酸と乳酸菌は違うのですか?

乳酸と乳酸菌は別物です。
乳酸菌は、ヨーグルトなどの発酵食品を作るときに、糖から乳酸を作る働きがある細菌のことです。
スポーツという面では、筋肉で発生する乳酸と乳酸菌は何の関係もありません。

筋トレで耐乳酸能力が向上するのですか?

はい、筋トレで耐乳酸能力を向上させることができます。
いわゆる「筋持久力向上」のためのトレーニングで、最大筋力の50%以下の重量で行うのが一般的です。
なお、乳酸を盛んに発生させる無酸素運動は、全力で行えば持続時間は40秒程度なので、耐乳酸トレーニングとして筋トレを行う場合は、2分も3分も続くようでは有酸素運動の領域になってしまい、効率が落ちると思われます。

LTとは何ですか?

LTとは正確にはLactate Threshold、日本語で乳酸性作業閾値といい、この運動強度を超えれば乳酸が大量に発生してつらくなる境界となる運動強度のことです。
ランニングで徐々にペースを上げていったとき、あるところまではペースを上がってもさほどしんどさを感じませんが、あるところから急に苦しくなり始めるはずです。
簡単に言うとそこがLTですが、正確に測定するためには血中乳酸測定器が必要です。

自分の筋肉の遺伝的性質を知ることは、向いている種目の選択や、効率的なトレーニングのために有効です

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