


ロードバイクのトレーニングを調べていると、よく「ゾーン2(Zone2)」という言葉を目にしますよね。
このページでは、ゾーン2トレーニングについて徹底的に解説したいと思います。
ゾーン2は、長時間続けられる中低強度の有酸素運動のことです。
感覚的には、
「会話はできるけど、完全に楽ではない」
そんな強度だと思ってください。
たとえば仲間とサイクリングしながら、楽々ではないけど普通に会話できるくらい。
途切れ途切れになるとか、単語で会話するのではなく、普通の文章で会話できる強度。
呼吸はある程度上がるけれど、ゼーハーするほどではない。
だいたいそんなイメージですね。
じつは、会話できるかどうかで判断するというのは「トークテスト」と言って、ゾーン2トレーニングの専門家も推奨している方法なんです。
ロードバイクのトレーニングでは、このゾーン2を有酸素ベース(エンデュランス)を作るための基本強度として使います。
プロ選手でもトレーニング時間の多くをこのゾーンで走っているんですよ。
派手なインターバルほど目立たないですが、実は持久力の土台を作るとても大事なトレーニングなんです。
地味だけど効くやつですね〜。
「ゾーン2って、具体的にはどれくらいの強度なの?」
ここが一番気になりますよね。
目安としてよく使われるのは次のあたりです。
パワーメーターがある人なら、FTPを基準に考えるのが分かりやすいですね。
たとえばFTPが250Wなら、だいたい140〜180Wくらいがゾーン2の範囲になります。
心拍数で見る場合は、最大心拍の6〜7割くらい。
呼吸は少し上がるけれど、会話は普通にできるくらいの強度ですね。
もう一つ大事なポイントがあります。
それは「強度を上げすぎないこと」です。
ゾーン2は、つい頑張って踏みすぎてしまうことが多いんですよ。
ちょっときついな…と感じ始めたら、それはもうゾーン3に近い可能性があります。
ゾーン2の目的は長く安定して走ること。
「少し余裕があるかな?」くらいで走るのがコツですよ。
ゾーン2トレーニングが重視される理由は、とてもシンプルです。
持久力の土台を作る能力が高いからなんですね。
この強度で長時間走ると、体の中ではいろいろな変化が起こります。
まず大きいのが、ミトコンドリアの増加です。
ミトコンドリアはエネルギーを作る「発電所」のような存在で、これが増えるほど長時間の運動が楽になります。
さらに、脂肪をエネルギーとして使う能力も高まります。
ロードバイクのような長時間スポーツでは、脂肪をうまく使えるかどうかがとても重要です。
つまりゾーン2は、
「速くなるトレーニング」というより、
「長く強く走れる体を作るトレーニング」なんです。
ベースがしっかりしてくると、その上に高強度トレーニングを積み重ねたときの伸び方も変わってきますよ。
ゾーン2トレーニングを続けると、体にはいろいろな変化が起きてきます。
主な効果を整理すると、だいたい次の5つですね。
こうして見ると、ゾーン2は地味だけど基礎体力を底上げするトレーニングなんですよね。
強い選手ほど、このベースを大事にしています。
ゾーン2トレーニングはシンプルですが、やり方を間違えると効果が薄くなってしまいます。
特に意識してほしいポイントをいくつか紹介しますね。
まず大事なのが、強度を安定させることです。
信号やアップダウンでパワーが大きく上下すると、ゾーン2のトレーニングになりにくいんです。
できれば信号が少ないコースや、サイクリングロード、ローラー台などを使うといいですね。
次に、ケイデンスは自然な範囲でOKです。
無理に高回転にする必要はありません。
普段走りやすい回転数で大丈夫です!
それからもう一つ。
とにかく時間を確保することです。
ゾーン2は短時間では効果が出にくいので、できれば1回60分以上。
初心者の方でも余裕があれば90分〜120分くらい走れると理想的ですね。
焦らずコツコツ積み上げる。
これがゾーン2の基本ですよ!
ゾーン2トレーニングは、「どれくらいやればいいの?」という質問がよくあります。
まず1回の時間ですが、目安としては
このあたりが初心者の場合は一般的ですね。
そして頻度ですが、週に3〜5回くらいゾーン2を入れる人が多いです。
特にベース期は、トレーニング時間の多くをゾーン2にするケースもあります。
ポイントは、無理なく継続できるボリュームにすること。
ゾーン2は積み重ねが大事なので、頑張りすぎて続かないのが一番もったいないんですよ。
初心者の方におすすめなのは、とてもシンプルなメニューです。
例えばこんな感じですね。
最初から難しいメニューを組む必要はありません。
安定した強度で長く走る。まずはこれを体に覚えさせることが大事ですよ。
ゾーン2だけでFTPは上がるのか。
これもよく聞かれる質問ですね。
結論から言うと、ある程度までは上がる可能性があります。
特に初心者やトレーニング量が少なかった人の場合、ゾーン2をしっかり積むだけでもパフォーマンスは伸びることがあります。
ただし、競技レベルが上がってくると、ゾーン2だけでFTPを大きく伸ばすのは難しくなります。
そういう段階では、SSTやインターバルなどの高強度トレーニングも必要になってきます。
ヒルクライムに関しても同じです。
ゾーン2は直接的にパワーを上げるというより、長時間パワーを維持する能力を高める役割が大きいですね。
ゾーン2トレーニングで一番多い失敗は、強度が高すぎることです。
「今日は調子いいな」と思ってつい踏んでしまう。
すると気づかないうちにゾーン3やテンポ走になってしまうんですね。
ゾーン2は、頑張るトレーニングではありません。
淡々と積み重ねるトレーニングなんです。
もう一つよくあるのが、時間が短すぎること。
20〜30分だけゾーン2をやっても、トレーニング効果はあまり大きくありません。
ゾーン2は、ある程度まとまった時間を走ることが大事です。
ゾーン2をベースにしつつ、SSTや高強度トレーニングをどう組み合わせるか?
ここがトレーニング設計のポイントになります。
基本的な考え方はシンプルで、ゾーン2をベースにして、その上に高強度を少し乗せるイメージです。
例えば週4回トレーニングする場合なら
ポイントは、高強度の日を増やしすぎないことですね。
SSTやインターバルは体への負担が大きいので、週1〜2回くらいに抑えるのが良いでしょう。
ゾーン2は「楽な日」。
高強度は「頑張る日」。
これは今かなり話題になっているポラライズドトレーニングの形式です。
このメリハリをつけるだけでも、トレーニングの質はかなり変わってきますよ。
ゾーン2トレーニングは、ロードバイクの持久力を高めるための基本となるトレーニング強度です。
ポイントをまとめます。
- 強度はFTPの約55?75%
- 楽すぎないが完全な文章で会話できる程度の強度
- 1回60分以上を目安に継続
- トレーニングの中心に据える
そして、SSTやインターバルなどの高強度は、ゾーン2をベースにして少しだけ加える。
そんなイメージで組み立てるとバランスが良くなります。
地味だけど、確実に効くトレーニング。
それがゾーン2です!
焦らずコツコツ積み重ねていくと、気がついたときに「前より楽に速く走れている!」なんてこともありますよ。
ぜひ日々のトレーニングに取り入れてみてくださいね!